美容師の怪我に役立つ社会保険

健康的なサロンワークを送るために各種保険の仕組みを知っておくのは、自分の身を守るために大切なことです。

体調に気をつけていても誰でも大なり小なりの病気や怪我をするもの。美容師は「仕事中立ち続ける」「中腰でシャンプーする」などによる腰痛症状や「長時間はさみ使用する」ことによる腱鞘炎などによる体の不調を起こしやすい職業です。

もちろん、その他の理由で、仕事中にケガや体調を崩す可能性もあるでしょう。その場合、国民の健康を公的に支援する社会保険があります。

 

病気や怪我、老後などに備えた「社会保険」とは?

社会保険は、お互いに資金を出し合い助け合っていく制度であり、収められた保険料と国の負担で運営されています。万が一の病気や怪我・介護が必要になったときには「医療保険」と「介護保険」、老後の生活保障には「年金保険」が利用できます。

これらは、法律により対象の国民全員が加入する国民皆保険制度をとっています。さらに失業し再就職するまでの保障として「雇用保険」、仕事中や通勤途中の病気や怪我などの治療費と治療中の賃金を保障してくれる「労災保険」があります。

雇用保険

雇用保険とは、労働者が仕事を失ったときや自己退職などの場合に必要な費用を給付する制度。失業手当の給付により、失業した人を経済的に支援することで安心して再就職活動が行われるようサポートします。

失業手当の受給中に再就職すると、条件を満たすことで再就職手当を給付。育児・介護休暇中の給付も雇用保険より支給されます。

労災保険(労働者災害補償保険)

労災保険とは、仕事中及び通勤途中に発生した労働者の病気・怪我・障害・死亡などの災害に対し、本人とその家族に給付を行う制度。労働者とその家族を保護します。

正社員やパートなどの雇用形態に関係なく誰でも支給の対象です。労災保険料は、労働者の支払いはなく事業主が全額を負担します。

健康保険(医療保険)

日本の法律により、国民すべてが健康保険に加入することを義務づけ、健康保険料を納めています。病気や怪我などにより病院を受診した際の治療費負担が3割で済むのはそのためです。

美容師は、法人経営の美容室に勤めると週30時間以上の勤務をする場合、「健康保険」に加入。一方、個人経営の美容室で勤務すると、ほとんどが住んでいる自治体が運営する「国民健康保険」への加入となります。また、医療費の支払いが健康保険と同じ3割となる「全日本理美容健康保険組合」(理美けんぽ)があります。

介護保険は介護が必要と認定された場合必要なサービスを少ない負担で受けられる制度です。介護保険料は、40歳以上のすべてが負担し健康保険料と一緒に支払われます。そのため健康保険の中に含まれるという解釈がされます。

厚生年金保険

公的年金には、国民年金(基礎年金)と厚生年金保険があります。国民年金は日本に住む20歳以上60歳未満すべての方が制度の対象です。

厚生年金は、厚生年金保険の適応を受けている事業所の会社員・公務員・法人格の美容室などの一定の要件を満たしている従業員が加入の条件となっています。厚生年金保険加入者は、将来、すべての方が加入している国民年金分と厚生年金両方の年金を受け取ることが可能です。

厚生年金保険は、法律にもとづき国が管理し給付が行われます。

美容室に社会保険加入義務はある?

4種類の社会保険のうち「雇用保険」「労災保険」は、美容室の経営方法が法人・従業員5人以下の事業主に関わらず加入する義務があります。

「健康保険」と「厚生年金」に関しては、法人で経営している美容室には加入義務があります。ですが、毎月の社会保険の負担は、従業員と事業者で半分ずつです。事業主にとって給料の約15%の保険料は、大きな負担です。そのため社会保険が整っていない美容室があるので、福利厚生は必ずチェックしましょう。

パート・アルバイトでも社会保険に加入できる場合も

これまで社会保険の加入の条件は正社員でした。ですが、2017年の社会保険法律改正に伴い、社会保険適応の幅が広がっています。

「法人経営の美容室にて勤務する」また、「1週及び1か月正社員の4分の3以上は働く」などの条件を満たすことでパート・アルバイトの勤務形態でも社会保険に加入できるようになりました。

このように法人経営美容室はもちろんの、個人経営でも社会保険適応事業所として認定されるとパート・アルバイトでも社会保険への加入が可能です。

パート・アルバイトが社会保険に加入するメリット

パート・アルバイト勤めしている方の社会保険の種類は、市町村の運営する「国民健康保険」「国民年金」、あるいは家族の扶養として社会保険に加入する方がほとんどでしょう。

国民健康保険・国民年金の保険料は自己負担ですが、厚生年金保険・健康保険に加入することで、保険料の半分を事業者が支払ってくれます。

また、年金支給については、国民年金と厚生年金分が追加されるので両方を受給できます。さらに、産前・産後期間中に支給される出産手当金・病気や怪我で休職したときに支給される傷病手当金などの給付が受けられるのも嬉しいところ。このようにパート・アルバイトでも社会保険に加入すると恩恵を受けられます。

ヘアーサロンイワサキでは社会保険完備&無料健康診断実施

ヘアーサロンイワサキでは、「健康保険・雇用保険・労災保険・厚生年金保険」の4つの保険に加入できます。従事する本人とその家族のために社会保険を完備し、安心して継続的に働いていただける環境を整えています。

また、働きながら健康的な生活を送るためには、体の状態チェックも大切。ヘアーサロンイワサキは、年に1回の無料健康診断を受けられます。

また、パート勤務でも社会保険の加入が可能です。病気や怪我・出産育児・介護など、ライフスタイルが変わっても美容師の仕事を諦める必要はありません。

長く美容師として活躍していける職場をお探しの方は、ぜひご応募ください。ワークライフバランスの充実をサポートします。

 

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