男性美容師の実態調査

男性美容師はどう働いている?

ここでは、男性美容師の実情や今後の働き方、男性美容師が長く働くための課題などについてまとめました。

 

男性美容師の実情

理容師は男性中心の職業、美容師は女性中心の職業。

一般的にはそんなイメージを持つ人は多いようです。ところが、2010年の国勢調査によれば理容師のうち女性は約45%、美容師のうち男性は約23%と、世間でのイメージとは違って、意外にも女性理容師も男性美容師も多いことがわかります。

近年増加傾向にある格安カット専門店などでは女性理容師も多く見受けられますし、表参道あたりのサロンでは男性美容師さんのほうが多いのではないでしょうか。さらに、1970年ごろをピークに減少し続けている理容師とは裏腹に、男性美容師は1980年ごろから増加し現在も増えつづけています。

男性美容師の働き方

美容師の働き方のうち、仕事の内容にかんしては男女で大きく差はありません。アシスタントとして美容師業界に入り、経験を積んでスタイリストを目指すのは男女ともに同じです。

アシスタント時代は、スタイリストの補佐をしながら雑務をこなし、練習を重ねていきます。店舗の試験をクリアすれば、晴れてスタイリストとしてお客様を担当し、ヘアカットやカラー、パーマといった施術が行えます。

しかし、男性美容師は女性美容師に比べると独立・開業を視野に入れて働いている男性美容師が多いと言われています。

男性美容師が独立・開業を目指す理由

男性美容師は、将来的に独立や開業などを考えている方が多いと言われています。それは、賃金が大きな理由とされています。

男性美容師は一般的な社会人に比べると平均年収が低く、さらに40~45歳をピークに下降していくとも言われています。一般的なビジネスパーソンの場合、40代にはいると役職を任されることも増え、賃金は上がっていくもの。また、お子さんがいる家庭の場合、進学などでお金が必要になってくる年代でもあります。

そうした家族のライフステージに合わせて賃金が上がっていけば良いのですが、男性美容師はその逆。そのため、より稼ぐために独立や開業を考える方が多いのです。

実際に美容室の経営者は男性が多い

日本政策金融公庫の調査によれば、美容室やサロンの経営者となると、約6割が男性となっています。独立や開業を考え、実行に移している男性美容師が多いことが伺えますね。

このように男性美容師が経営者になり、何店舗も経営するようになると年収数千万円という人もいるようので、実力さえあれば一般企業に勤めるよりも高収入を得ることも可能です。低賃金の課題解決として、独立・開業を目指す方が多いのもうなずけます。

しかし、経営には美容師のスキルとはまた違った分野の勉強が必要です。市場の動向や広告の打ち出し方、働き手の集め方、お客様を呼ぶ方法など、知っておくことが多い上にトレンドは常に変化しています。

将来的に独立や開業といった道を選ぶ可能性があるのなら、美容師として腕を磨く傍らで経営者としての視点も養っておきましょう。

人間関係が理由で転職を考える男性美容師も

人間関係のもめごとなどで転職を考える男性美容師も多いようです。

サロンに長く勤めていると、若い美容師がどんどん入ってきます。自身の年齢が上がるにつれ、どうしてもジェネレーションギャップを感じるもの。世代間の価値観の違いを上手くいなせればいいのですが、そうできない方にとっては他の美容師と衝突したり、居心地が悪くなったりしてしまい、転職という選択肢が浮かぶようです。

もし、転職先を探すなら同年代が活躍している美容室を探すようにするといいでしょう。独立・開業するなら、同年代のお客様をターゲットにマーケティングできれば、活路は見いだせるのではないでしょうか。

男性美容師の未来予測

勤めているサロンでキャリアアップ

美容室に勤め続ける場合、スタイリストとしてだけではなく店長やマネージャーといった管理職を目指す方法もあります。もちろん、勤めているサロンや美容室がポストを用意していればの話になりますが、現場で働きつつも後進の育成に力を入れたり、店舗経営をしたりといった道があります。

独立する

男性美容師のピークは40代と言われて久しいようですが、そこから独立や開業となるとどうしても莫大な資金が必要でした。しかし、近年では面貸しや業務委託といった形態で働く方も増えています。開業に比べると自己資金を低く押さえられるのが魅力です。

また、宣伝もSNSを使用すれば実費はほぼかかりません。効果が出るまでは時間がかかるかもしれませんが、資金的なハードルは下がっているといえるでしょう。

ですが、自身の指名客を持っていないと売り上げは上がらず、低所得のまま苦戦している業務委託(個人事業主)の美容師さんもたくさんいるようです。資金のあるなしに関わらず、どれだけの顧客がいるかで大きな差が出るようです。

別業界へ進出

美容師の技術を生かしてブライダルサロンへの転職やヘアメイクアーティストになり、高収入をあげている人もいるようです。また、フリーランスとして介護施設などへ訪問してヘアカットを行う訪問美容師として働いている方もいます。

美容師免許は国家資格です。美容師でしか行えない施術があります。そのため、美容師業界だけにとどまらず、視野を広げることで美容師免許を活かす方法もあります。

美容師業界は慢性的な人手不足

男性美容師が独立・開業して新しいサロンを立ち上げることが多いと触れましたが、その分働き手が必要です。男性美容師は年々増えており、美容師全体としても増加しているのですが、現状は人手不足と言われています。

長く働き続けられる労働環境が求められている

一般的な男性社会人は、30代ごろからキャリアを積み重ねて行くのが一般的。そして40代に入ると、積み上げたキャリアが実を結び始めます。しかし、男性美容師の現状はその逆。長く働いていても、40代を境に収入が落ちていってしまうのです。

そうなると、仕方なく独立や開業、フリーランスへの転職といった選択肢を取る方も少なくありません。すると、美容師が働く場は増える一方になってしまいます。

働く場所が増えても、労働環境が整っていなければ働き手は定着しません。自身が長く働くため・経営する側として長く働いてもらうためにも、美容師の労働環境の改善が急務です。

ライフステージの変化は男性にも訪れる

結婚や出産、介護といった問題は、女性の働き手の話題でよく出てきますが、男性にも関係のある話です。

特に、妻が出産するときには産休・育休を取得したい男性は若い世代で増えています。しかし、旧態依然とした環境の場合、男性が産休や育休を取得しづらい雰囲気のサロンもあるでしょう。親や兄弟の介護についても同様です。時短勤務を希望してもはねのけてしまわれたら、そのサロンで働き続けるのは難しくなります。

男性・女性にかかわらずライフステージの変化に柔軟に対応できる勤務形態に整えているサロンが、多様な働き方を求める人材に選ばれていくことでしょう。

男性美容師も活躍中のヘアーサロンイワサキ

「美容師として働き続けたい」そんな気持ちをお持ちの方はぜひヘアーサロンイワサキへの転職を考えてみてください。

ヘアーサロンイワサキでは、男性美容師も活躍中です。また、豊富なキャリアアッププランをご用意してお待ちしております。美容師として働き続けることもできますし、店長やマネージャーといった管理職へのキャリアアップも目指していただけます。

また、ヘアーサロンイワサキは、厚生労働省から認定を受けた働きやすいヘアサロンです。結婚や親の介護といったライフステージの変化があったとしても、美容師が安心して働き続けることができます。

 

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