美容師になるための試験とは?美容師免許の気になるアレコレ

美容師の国家試験とは

美容師になるためには、国家資格である美容師免許が必要です。
これから美容師を目指す方の中には、「どんな試験を受けるの?」「試験の難易度や合格率は?」など、気になることもたくさんあるのではないでしょうか。
ここでは美容師免許を取得するための方法から、試験の概要、免許取得後の働き方についてまとめました。気になる美容師の将来性や、年収事情についても触れていきます。

美容師になるために免許が必要な理由

美容師は仕事の中で、刃物であるハサミや、パーマ液やカラー剤といった薬品を扱います。これらは取扱い方法を誤るとトラブルの原因にもなり得るもの。よって、美容師は「これらを安全に取り扱えること」を証明するべく、美容師免許を取得しなければならないのです。
なお、美容師国家試験を受けるためには、厚生労働省に認可された美容学校に通っている必要があります。
すでに社会に出てから美容師を志す場合には、該当の美容学校に改めて入学し、試験への参加資格を得るところから始めなければならないことを覚えておきましょう。

 

美容師免許を取得するための流れと概要

それではさっそく、美容師免許を取得するまでの流れや、気になる試験内容・合格率について解説していきます。

試験概要

美容師国家試験は、公益財団法人理容師美容師試験研修センターによって管理・運営されています。
試験は学科試験と実技試験の2部構成。それぞれ年2回の日程で行われ、学科試験は3月と9月に、実技試験は2月と8月に実施されます。試験を受けるには25,000円が必要で、どちらか一方だけの試験を受ける場合の料金は半額の12,500円です。(2020年時点)

気になる試験内容は?

以下では学科試験と実技試験それぞれの出題内容を解説します。
入念に予習をしてから試験本番に挑んでくださいね。

【学科試験】
学科試験で出題されるテーマの範囲は幅広く、美容に関する知識や理論についてはもちろん、衛生管理に感染症の知識、人体の構造、物理や化学の分野にかかわる知識なども求められます。前述したとおり、美容師はハサミや薬剤を取り扱います。衛生や人体の構造、化学といった知識は、これらを扱う上で必須なのです。
なお、これらの知識はすべて美容学校に通っていれば教えてもらえることばかり。しっかりと授業を受けていれば、そこまで難易度の高い問題でもありません。学科試験の予習法としては、過去問を解く、学校で習ったことを復習するなどで対処できるでしょう。

【実技試験】
実技試験では、以下の2つの課題が出題されます。

・カッティング
・ワインディングもしくはオールウェーブセッティング

カッティングは文字どおりカットの技術を見るための試験、ワインディングとオールウェーブセッティングは、パーマやウェーブの技術を見るための試験です。
いずれも美容学校で習うものですが、試験に通過するためにはしっかりと事前に練習しておく必要があるでしょう。特にワインディングとオールウェーブセッティングは、どちらが出題されるか分からないため、両方の技術を磨いておくべきです。
試験では技術面はもちろん、衛生的な施術を行っているかもチェックされます。

美容師国家試験の合格率はどれくらい?

美容師国家試験の合格率は、夏と冬で大きく違います。夏では50%前後、冬では80%以上の方が合格するのが平均的な値。合格率に差が出る理由はふたつあり、ひとつめは夏の試験に落ちた方が冬にリベンジを果たし、合格に至った可能性です。
もうひとつは、試験対策に力を入れている美容学校の生徒が冬に試験を受けることにより、合格率の上昇に貢献している可能性が考えられます。
いずれにせよ、合格率は決して低くないという印象を持つ方が多いのではないでしょうか?きちんと対策さえしていれば、美容師国家試験は怖いものではありません。

美容師免許を取得!その後の道は?

美容師国家試験に合格し、美容師免許を取得できたら、その後の道はどう進むことになるのでしょうか?
美容師の仕事内容を改めて掘り下げながら、ステップアップの道順を解説していきます。

美容師の仕事内容

美容師の仕事といえば、美容室に来店されたお客さまの髪を切り、シャンプーやパーマ、カラーリングなども施しながら、お客さまが美しくなるお手伝いをすることです。そのほかにも美容師の仕事は多岐にわたり、フロアの掃除や電話対応、受付、ときにはスタイリストのサポートまで、細々とした仕事もあります。
実は、美容師免許を取ったからといって、すぐにこれらすべての業務をこなせるわけではありません。以下で詳しく解説します。

駆け出しの美容師にできることは限定的

美容師免許を取得したばかりの美容師は、見習いの身分です。いきなりヘアカットを任されることはなく、まずはアシスタントとして、前述した「細々とした仕事」から始めることになります。
スタイリストのサポートを通じて知識と技術を磨いたら、その美容院独自のテストを受けます。技術の取得レベルに合わせて、徐々にシャンプー、ブロー、カラーリングにパーマなど、少しずつお客さま対応がこなせるようになっていくでしょう。
このアシスタント時代を乗り越えてこそ、ようやくプロの美容師としてバリバリ活躍できるようになるわけです。

年収や将来性は?独立の道も

近年、街中を歩けば多くの美容院を目にします。美容院はそこら中にあふれているため、特段条件にこだわらなければ、美容師として就職するのは難しくありません。
なお、美容師の年収は平均して300万円前後といわれています。一般的なビジネスパーソンに比べるとやや低めです。しかし、人気のスタイリストになってお客さまからの指名が増えたり、売上に多く貢献できるようになったりすれば、高年収を狙うことが可能です。
美容院で修行を積んだのち、自らがオーナーとなり独立するのも選択肢のひとつ。スタイリストとして働きながら経営の知識やノウハウも学んでおけば、自分の店を持つことも夢ではありませんよ。

 

美容師免許は難しくない!予習・復習で試験対策を万全に

国家資格である美容師免許は、美容師を目指すうえで必須の資格です。
合格率は決して低くないため、美容学校でしっかりと知識と技術を学んでいれば取得するのも難しくはないでしょう。試験は学科試験と実技試験の2部構成になっています。特に実技試験では美容師としての技術を問われるため、日々の練習量が結果を大きく左右しそうですね。
美容師はいわば「手に職系」の仕事です。美容師免許を取得し、美容師として日々技術を磨き続ければ、生涯現役で活躍することもできます。
美容師免許の取得は、美容師になるための第一歩!さっそく試験日程を調べて、合格に向けた勉強と練習を進めていきましょう。

 

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