【美容師の履歴書と志望動機の書き方】

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美容師の資格を持っている人を対象に、美容師の履歴書と志望動機の書き方と転職を成功させるポイントについて紹介します。

求人に応募する際、履歴書と職務経歴書の提出を求められることがあります。第一関門の書類選考を通過するための書き方について押さえておきましょう。

 

履歴書と職務経歴書は何が違う?

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履歴書と職務経歴書の違いをご存知ですか?

  • 履歴書→基本的な個人情報(例:氏名、住所、免許、経歴概要)
  • 職務経歴書→職務内容の詳細、経験やスキル

このように明確な記載内容の相違点が存在します。もっと具体的に見ていきましょう。

履歴書の内容

住所や氏名、学歴、職歴、持っている資格、趣味や特技など、応募者の基本的な情報を伝えるための書類になります。

職務経歴書の内容

携わってきた具体的な業務や役職、実績や成果、仕事に関係して取得した資格、コンクールやコンテストの受賞歴など、働いてきた経験や能力をアピールするための書類になります。

 

履歴書のみの時代もありましたが、一般職では履歴書と職務経歴書を合わせて提出することが通例となっています。

美容室への転職でも同じような流れが主流となっています。

履歴書はプロフィールを伝え、職務経歴書は自分の能力をプレゼンするものと言い換えることもできます。
どちらも丁寧に書くのが基本です。誤字脱字はマイナスポイントになるので気を付けましょう。

過去は手書きが基本でしたが、昨今はアプリやPCで作成することも可能です。
下記に書き方をまとめています。

面接書類の書き方

実際に面接の際に用いる書類の書き方をレクチャーします

履歴書の書き方

東京 千葉 勤務地 エリア 希望

手書きの場合は、市販の履歴書やパソコンでダウンロードできるフォーマットを利用しましょう。
黒のボールペンを使い、項目に沿って空欄がないように記入します。

志望動機や自己PRは、採用のポイントとなる特に重要な項目です。
字が下手な人も上手な人も、一文字一文字丁寧に書くことを心掛けてください。

もしも書き間違えてしまった場合は、修正ペンは使わずに新しく書き直します。
消えるボールペンの使用はNGです。
あらかじめ下書きの見本を作り、それを書き写すようにすると、失敗も少なくなります。

 

PCで作成する場合は、ワードやエクセルでのフォーマットへ記入します。
素早く簡単に作成が可能であること、量産をすることが可能なので時間を節約した就活が可能です。

手書きとの明確な違いはミスを修正できることですが、印刷時の崩れに注意しましょう。

職務経歴書の書き方

職務経歴書は、特に決まったフォーマットがあるわけではありません。

インターネットの見本を参考に、自分のスキルやキャリアをわかりやすく伝えられるようにまとめていきましょう。

参考:フォーマットの一例→ダウンロードですぐに使える!職務経歴書テンプレート
(引用元:リクナビNEXT)

 

はじめに自分の仕事史を作るようなつもりで経歴をリストアップしておくと、その後の作業がスムーズになります。

「指名数で店舗の目標を達成した」などといった実績やコンテストの受賞歴、取得した資格などがあれば、重要なアピールポイントになる可能性もあるため、忘れずにピックアップしましょう。

気を付けたい点は「内容の精査」です。

あれもこれもアピールしようと考えすぎて長文の羅列になることと、文字数が増えすぎてしまうことです。

  • キャリアの要約
  • 年を追った職務経歴や実績
  • 自己PR

の3項目を基本にまとめると、すっきりとわかりやすくなります。

自分のキャリアに合わせて、分かりやすく伝わる方法で簡潔に構成しましょう。

参考事例:職務経歴書の作成例
(引用元:キャリコネ)

手書きとPC作成はどちらが良いか

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実際に面接官の何割が手書きを重視しているのでしょうか。

この疑問に関してはリクナビにデータがあります。
以下引用いたします。

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上記の画像の通り、手書きを重視する人事は3割程との統計です。
「手書きの方が熱意も伝わる」などの意見は未だ存在するものの、その数は少数派と考察できます。
それでも気になる方は、就活の際に問い合わせて質問を行い、確認しましょう。

引用:リクナビNEXT「転職活動の履歴書は、手書きとパソコンどちらが有利?

志望動機の書き方

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採用を検討する際に重視されるのが、志望動機です。履歴書や職務経歴書にどのように書けば良いか、例文とともにポイントを紹介します。

【異なる美容室へ転職する場合】

面接対策の最も要になるポイントとも言えます。

志望動機は、応募書類を見た採用担当者に「この人に来てほしい」「一緒に働いてみたい」「会ってみたい」と思ってもらうためのアピールの場です。

採用担当者の目に留まりやすいよう【次の3つのポイント】を簡潔に盛り込みましょう。
最初から上手にまとめようとする必要はありません。

まずは、3つの項目について自分なりの思いを書き、それをつなげていきます。
その上で読み直しながら、200字程度の文章に整理していきましょう。

 

◆志望動機をまとめるポイント◆

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まとめるポイントは下記の3点です。

  1. なぜその美容室で働きたいと思ったか
  2. これまでの経験をどのように活かせるか
  3. 明確なキャリアビジョン

それぞれ解説いたします。

1)なぜその美容室で働きたいと思ったか

美容室の経営方針や他の店舗にはない魅力や独自性ついて調べましょう。
その上で、独自性や魅力を骨子に具体的な理由づけを行います。

NGパターンとしては、「将来性を感じて」「サロンの理念に共感して」といった抽象的な理由応募です。

明確な理由のない転職応募理由は「どこでもいい」と捉えられかねないです。
意欲やマナーも大事ですが、同じ目的を持って働けるイメージを持ってもらうことが大事です。

2)これまでの経験をどのように活かせるか

中途採用に求められるのは、即戦力になることです。
自分の得意なこと、スタッフ経験から身に付けてきたスキルなどを積極的にアピールしましょう。

実際にその技術力があること、その技術をアピールできるエピソードを起承転結が明確になるよう示しましょう。

3)明確なキャリアビジョン

キャリアプランが明確であれば、「モチベーションを高く保って、頑張ってくれるだろう」という評価を受けやすくなります。

自分の目標と応募した店舗の方向性が同じであれば「長く一緒に働ける」と好印象を持たれやすいでしょう。

 

◆3つのポイントを押さえた例文◆

<文章例>

お客様の個性を活かすことを第一に、トレンドを取り入れたヘアスタイルを提案している貴社の接客スタイルに感動し、志望しました。
私もこれまで、お客様の個性を意識したヘアスタイルを提案してきました。

美容師歴5年になり、指名してくださるお客様も増え続けています。
貴社で今まで培ってきた経験を活かしながら技術を磨き、いずれはトップスタイリストを目指したいと考え、応募いたしました。

履歴書の写真は清潔感が大事

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履歴書作成、及び対面面接の際に大事な点がもう1点あります。

それは「清潔感」です。

清潔感が高いほど、性別を問わず好感度が高いことは多くの研究で示唆されています。
美容師をはじめ接客業を志すなら尚の事ことです。

お客様も清潔感に欠くスタッフの対応より、身奇麗にしているスタッフの対応のほうが気持ちよくサービスを受けられると思われます。

そのため面接においても清潔感がある方のほうが選考としては有利でしょう。

また心理学には「初頭効果」というものがあります。
これは「初めまして」からの約2分でその人の人柄や性格に関わる印象が相手に形成されるという効果です。

清潔で爽やかな写真を履歴書に用いることで、「この方は身奇麗で清潔感のある方だ」とプラスの雰囲気から面接を開始することが可能です。

清潔感は入社後もコミュニケーションを円滑にする武器になります。
常に髪型と服装、身だしなみ全般に気を使うことでより気持ちの良い仕事ができるでしょう。

美容師の転職はタイミングとキャリアプランが重要

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大事なのは

  • 「なぜ転職するのか?」
  • 「転職して何をしたいのか?」
  • 「将来どうなりたいのか?」

といったキャリアプランを明確にしておくことです。
そうした点が曖昧なまま漠然と転職活動をしている人も少なくありません。

自分と向き合って、納得のいくキャリアプランを設定できれば、履歴書の志望動機欄に何を書けばいいか悩むこともなくなるでしょう。

今回の記事をぜひ参考にしてください。

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