美容師の理想的なキャリアプランとは？
キャリアップしたいならどこを目指すのか。まずは目標を決めることです。美容師のキャリアについてくわしく説明します。
美容師のキャリアについて
◎アシスタント
美容室に就職すると、初めはアシスタントとして働きます。仕事は、お客さんのシャンプーやヘッドスパ、マッサージのほか、先輩スタッフのサポートについて、カットやカラーをサポートします。そのため、技術的なものに加え、使用する薬品や品名も覚えたりしなければいけません。お店の掃除や買い出しなど雑用業務もアシスタントの仕事。美容師としての基本的な知識やスキルのほか、店舗運営に関することも学ぶのがアシスタントです。
従業員の多いお店では、アシスタントが複数いてランク分けをしているところもあります。アシスタントの年収は150万円～180万円くらいと言われています。
◎スタイリスト
スタイリストになると、カットやパーマ、ブロー、カラーをすべて一人で任せてもらえるようになります。子どものカットも担当できますよ。
基本的な技術や知識をアシスタントに指示したり、指導したりすることも。すべて一人で行える技術を持っていますが、成り立ての頃はスタイリスト以上の先輩のチェックが必要です。指名を取れるトップスタイリストになるには高度な技術を取得するのはもちろんのこと、お客様に好感が持たれる接客スキルも大切です。
気になる年収は、個人店の場合で200万円～300万円、チェーン店の場合は、ジュニアスタイリストが180万円～200万円、スタイリスト250万円～300万円ほどです。
◎主任・チーフ
トップスタイリストの上のポジションで、店長の補佐役です。一般の会社に例えると、従業員の指導や管理を行う管理職クラスといったところ。お店では「看板美容師」という扱いになります。簡単に言うと、スタイリストをまとめる立場の人ですね。店長と従業員の間に入って、スムーズに仕事ができるようにサポートします。
年収は個人店の場合、250万円～350万円、チェーン店の場合は、300万円～350万円ほどです。
◎店長
お店の売上げや人事の管理、規模の大きなお店では経営会議にも参加します。目標達成のために努力し、ときには従業員に指示をすることも。個人店では、顧客の管理、客層に合った店づくりを行います。
年収は個人店で350万円～500万円、チェーン店の場合は、350万円～450万円ほどです。
◎ディレクター
美容師としての幅広い技術と経験を持ち、お客さんの要望にも柔軟に応えることができるのがディレクターです。お店の売上げにも貢献するまとめ役を担います。美容室によって、サロンディレクターやアートディレクター、クリエイティブディレクターに分けられています。
オリジナルのスタイルを生み出すことができるサロンディレクターは、お店での指名数もトップクラスでしょう。アートディレクターは店舗を引っ張っていく役割を持つ店長クラスのポジションです。クリエイティブディレクターはオーナークラスで、経営にかかわることもあります。
◎マネージャー
マネージャーの仕事は、新しい店舗を出店するためのマーケティングや営業活動です。また、経営陣としての業務に携わります。年収の目安は400万円～500万円。美容師の中には、チーフからマネージャーを目指して経営の勉強している人も。店舗経営に興味を持っている方は、マネージャーを目指すと良いでしょう。
キャリアアップのイメージとは
お店によって異なりますが、アシスタントからスタイリストになるまで約3年。アシスタントを経てジュニアスタイリストになってもまだまだ、技術は初級レベルです。基本的な技術をすべて習得して、アシスタントに指示や指導ができるようになったり、お客様から指名を受けるようになったりしてはじめてスタイリストとして認められます。しかし、技術や経験だけではトップスタイリストになれないのが現状です。トップに上がるには、売上げに貢献し、お客様に愛されることも大事な要素と言えます。
店長のサポートするのがチーフです。そして、お店の売上げや社員の技術のレベルアップや管理を行うのが店長。店舗の経営に携わるのがマネージャー、と順にランクアップしていきます。チーフや店長を目指さずに、技術者としての道を究める美容師もいます。
主任やチーフクラスになるとオーナーとして独立を考える美容師も。独立のタイミングは30歳前後が多いようです。美容師の資格を取ってから8～10年くらいですね。いざ独立するとなると、資金やスタッフ、立地条件、メニューなど、いろいろ考えなければなりません。早い段階で、将来のポジションを決めておくことで、美容師としてスキルアップしながら経営に必要な知識もつけられるでしょう。
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