2024.11.06 NEW

美容師の1日とは?仕事の流れを紹介

美容師の1日は、開店準備、施術、技術練習、閉店後の片付けが大きな流れです。加えて、ママ美容師の場合、子育てや家事といった家庭の役割をこなしながら、仕事を両立させる必要があります。

本記事では、一般的な美容師とママ美容師、それぞれの1日の流れについて詳しく解説します。

美容師の1日の流れ

美容師の1日について、開店準備、施術、技術向上の練習、閉店後の片付けなどについてタイムスケジュールとともに紹介します。

8:30~9:00開店準備

美容師の朝は、店内の清掃と道具の準備から始まります。鏡や施術台、シャンプー台などを清潔に保ち、施術に使う道具を整えて営業に備えます。

道具のメンテナンス

  • ハサミ:各施術後には皮でふいて清潔に保ち、シザーオイルを使って潤滑性を維持します。刃の切れ味が鈍ると施術の精度に影響するため、定期的な研磨も必要です。
  • コーム:髪の毛や整髪料が付着しないように一客ごとに消毒、汚れた場合は速やかに交換します。
  • ブラシ:髪の毛を除去し、清潔な状態を保ちます。毛が傷んだり折れたりした場合は交換します。
  • カットクロス:清潔な状態で使用しなくてはいけないため、必ず洗濯したものを用意します。
  • タオル:使用後はすぐに洗濯し、次の施術のために清潔な状態を保ちます。

9:00~19:00営業時間中

サロンが開店すると、お客様のカウンセリングからシャンプー、カット、カラーリング、パーマといった具体的な施術が始まります。

施術の流れ

  • カウンセリング:顧客の希望を丁寧に聞き取り、最適なスタイルの提案を行います。親身な対応を心がけると、信頼関係が築けるでしょう。
  • シャンプー:髪と頭皮を清潔に保ち、リラックスした状態を体験してもらうことが目的です。
  • カット:顔立ちや髪質を考慮しながら、顧客の希望に合わせて丁寧に髪をカットします。
  • カラー:髪質や顧客の希望に基づき、最適な薬剤を使用して色をつけます。髪へのダメージを最小限に抑えることが重要です。
  • パーマ:自然でふんわりとしたカールを実現するため、髪質に応じた施術を行います。

12:00~13:00昼休憩

昼休憩は、他のスタッフと交代で取るケースが一般的です。午後の施術に向けて体力を回復させるための大切な時間なので、休む時はしっかり休みましょう。休憩中に、スタッフ同士が技術やトレンドについて情報交換を行うこともあり、成長機会になることもあります。

19:00~21:00閉店後の作業

閉店後は、カット後に床に落ちた髪の掃除や使用したハサミやブラシなどの道具を片付けます。そして、次の日に備えて必要な道具を整理整頓し、スムーズに営業を始められるよう準備。その後、多くの美容師は技術向上のために自主的な練習を行います。特にアシスタントは、スタイリストを目指すことが多いため、指導を受けながら練習することが少なくありません。

ママ美容師の1日の流れ

子育てをしながら働くママ美容師は、仕事と家庭のバランスをどのように取っているのでしょうか。一例を紹介します。

6:00~8:00朝の準備と出勤

ママ美容師は早朝に起床し、家族の朝食を準備。子どもの身支度を整えた後、朝食を共にし、育保園や学校へ送り届けます。朝食の準備や子どもの世話は、パートナーと分担するケースもあるでしょう。

その後、自分の身支度を整えて美容室へ。出勤途中にスーパーがあれば、買い物を済ませることもあり、時間を有効に使う工夫をしています。美容室に到着すると、1日の施術に備えて道具を確認し、業務の準備をして開店に備えます。

9:00~16:00サロンワーク  

準備が整い次第、サロンを開店します。予約が入っている場合は、それを優先して対応。施術中にはカウンセリングや施術内容の確認をし、お客様がリラックスして過ごせるよう配慮します。新規のお客様には特に丁寧なコミュニケーションを心がけて、希望のスタイルを聞き出します。

施術の合間には次のお客様の準備を進め、1日の流れがスムーズに進むように工夫することが大切。少しでも空き時間ができないように、効率を考えて仕事をこなしていきます。

16:00に業務を終えた後は、子どもを迎えに行き、必要なら買い物をして帰宅します。

16:00~19:00自宅で家事や育児

退勤後は子どもを迎えに行き、その後買い物をして夕食の準備を行います。出勤時に買い物を済ませている場合は、迎えたら自宅に帰り、夕食の支度を行います。また、子どもをお風呂に入れたり、預け先からの連絡事項を確認したりといったこともあるでしょう。

20:00~22:00家族の時間とリラックスタイム

夕食後は家族との時間です。子どもと遊んだり、パートナーと1日の出来事を話したりすることで、お互いのコミュニケーションを深めます。また、キッチンの整理整頓や洗濯物の片付け、翌日の準備なども済ませます。全ての作業が終わった後、22:00に就寝して明日に備えます。

美容師が最も忙しい時間帯は10時から15時

美容師が最も忙しい時間帯は、10時から15時です。この時間帯は、多くの人が家事を終えたり、仕事の休憩時間を利用したりして来店するため、予約が集中しやすくなります。

また、土日や祝日には、平日に時間が取れない方々が多く訪れるため、さらに来店者が増え、サロン全体が忙しくなります。

このため、この時間帯や土日にシフトに入れる美容師は重宝されるでしょう。ですが、忙しい時間帯でも、プライベートの予定に合わせて休める美容師なら、無理なく働けます。

美容師のスケジュール管理5つのポイント

美容師の1日の流れを紹介しましたが、日々の業務では時間管理が大切です。

1.予約時間の調整をする

施術時間が予定より長くなることを考慮し、予約間に余裕を持たせることが大切です。例えば、次の予約との間に10~15分の余裕を設けておけば、施術が長引いた場合でも、片付けや次の施術の準備を行う時間を確保できます。結果、次のお客様を待たせることなく、施術に取り掛かれるでしょう。

2.施術ごとにかかる時間を把握しておく

事前にカットやカラー、パーマなど、施術内容ごとの時間を正確に把握しておくことが重要です。それぞれの施術に必要な時間を設定することで、無駄な待ち時間を減らし、効率的に施術を進められます。

例えば、カラーの反応時間中に次の施術の準備を進めることで、時間の有効活用が可能です。施術内容ごとの時間設定を行い、効率的な施術を行いましょう。

3.カウンセリングで後戻りや変更を防ぐ

お客様のカウンセリング時に、希望するスタイルや施術内容を詳細に確認することで、施術途中での変更や追加を防げます。また、施術の途中でもお客様に確認しながら進めることで、トラブルを未然に防ぎ、予定通りに施術を終えることが可能です。そのため、カウンセリングでしっかりと確認を行い、後戻りや変更を防ぎましょう。

4.道具の準備と配置を適切に行う

施術中に必要な道具をあらかじめ使いやすい場所に整えておくことで、無駄な動作を減らし、施術時間を短縮できます。

例えば、ブラシやシザーを取り出しやすい場所に配置し、次に使用する道具もあらかじめ準備しておくことで、施術が滞りなく進行します。道具の準備と配置をしっかりと行い、施術をスムーズに進めましょう。

5.スタッフ間の役割分担をして効率的に進める

忙しい時間帯は、特に自分や他スタッフで役割分担をすることが大切です。

例えば、お客様一人につきスタイリストが一人で対応する美容師の場合、シャンプーやカラーの用意を他スタッフに依頼しておくことで、スムーズに施術を続けられます。複数人で対応する美容室であれば、案内からカウンセリング、施術、お見送りなどの各工程がスムーズに進むように、事前の役割分担が必要です。

このように、他スタッフと自分がすべきことを理解しておきましょう。

美容師の働き方はライフスタイルで選ぶ

美容師の働き方には、正社員やパートなど様々な選択肢があり、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。正社員は安定した収入が得られる一方で、パート勤務では働く曜日や時間帯を調整しやすく、家庭や趣味との両立が可能です。

例えば、子育て中の美容師であれば、保育園の送り迎えに合わせて時短勤務ができる美容室を選ぶことで、家庭とのバランスを保ちながら働けます。正社員でも、シフトに柔軟性のあるサロンで働くと、子どもの行事や急な用事にも対応しやすいでしょう。

まとめ

美容師の1日は、開店準備、施術、カウンセリング、技術練習、清掃など、多岐にわたる業務で構成されています。それぞれの業務を効率よく進めるためには、施術前の準備や時間管理が重要です。

また、自分のライフスタイルに合った柔軟な働き方を選ぶことで、仕事と家庭の両立が可能になります。

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