2024.09.30 NEW

美容室の受付・レセプションはどんな仕事?

美容室の顔!受付(レセプション)

受付・レセプションは美容室の業務の中で、最初と最後にお客さんに接するポジションです。美容師アシスタントが兼任で業務を行うのが一般的でしたが、最近ではレセプショニストとして専門のスタッフを配置しているところも増えつつあります。

受付・レセプションではお客様の案内に始まり、電話対応や予約のスケジューリング、会計、在庫管理と多くの業務を担当します。レセプショニストの対応次第でお客様が受ける美容室の印象も変わります。そのため、店舗にとって重要な仕事と言えるでしょう。

美容室に受付・レセプションが必要な理由

美容師と受付・レセプション業務を分担することで、受付(レセプショニスト)が電話対応や案内といった接客に力を入れることができます。すると、美容師はカットやカラーなどに注力でき、結果として接客とスタイリングの両方の満足度を上げられるのです。
例えば、人気の美容室の場合、1日に数十回電話が鳴ることもあり、美容師が対応にあたっていては仕事が滞ってしまう可能性も。そこで、受付業務を任せられるレセプショニストが在籍していれば、電話対応を任せられます。

受付・レセプションの仕事内容とは

受付・レセプションの仕事は大きく分けて、電話対応、予約の調整、ご案内・接客・お見送り、在庫管理、営業の5つに別れています。ここでは、それぞれの業務について具体的な仕事内容を紹介していきます。

電話対応

電話対応では、予約や予約の変更、メニューや料金の説明、メーカーからの営業、道に迷ってしまった方への道案内などさまざまです。電話の対応によって印象も決まってしまいます。お客様とファーストコンタクトをとる仕事のため、丁寧な対応が求められるでしょう。
また、お店の知識だけでなく最低限の美容知識を身につけて、臨機応変に対応できるスキルを身につけておく必要もあります。

予約の調整

予約が入り次第、美容師やアシスタントのスケジュールを確認して予約を確定させるのが基本的な流れです。予約希望日のスタッフの人数や各メニューの施術にかかる時間、クーポンの有無などを確認します。
電話とインターネットの両方で予約を受け付けている場合が多いので、ダブルブッキングしてしまわないように細心の注意を払わなければなりません。間違いがあると、お客様だけでなく店舗にも迷惑がかかってしまうため、受付・レセプション業務の中でも重要かつ難しい業務です。

お客様の案内・接客・お見送り

来店されたお客様を案内することも受付・レセプションの大切な仕事です。まずは予約の確認を行い、初めて来店された方にはカルテの記入、ウェルカムドリンクの提供などを行います。
雑誌を読み終わったお客さまに新しい雑誌をお渡ししたり、空調の様子を見てひざ掛けを用意したりと気配りが大切です。施術を終えたお客さまが帰る際には会計を行い、お見送りします。
お客さまと対面して行う業務のため、よりホスピタリティが重要な仕事となっています。しかし、その分満足度を得てもらうチャンスでもあるのが、接客業務です。

在庫管理

受付担当の業務の一環として、美容室の備品の在庫管理を任されるケースがあります。カラー剤やパーマ液が切れてしまうと、売上げの機会を逃すことにつながるので、しっかりとした在庫管理が大切です。
季節や流行によって人気のカラーや髪型も変わってくるので、在庫管理を任せられたら美容師と相談して発注業務を行う必要があります。また、お客さんが多い時期とそうでない時期によっても、必要な数量は変わってくるので、務めはじめのころは、長く勤めている先輩に聞きながら進めるのが良いでしょう。
美容室によっては豊富な種類のシャンプーやトリートメンを販売していることも。商品の種類を把握して無駄なく管理する能力をつけておきましょう。

営業

美容室の多くは、お店のホームページを開設していて、TwitterやInstagramなどのSNSを利用した宣伝を行っています。受付・レセプションの業務には、サイトやSNSの管理、お客さんからのメールへの対応も業務に含まれている場合も。そのため、マーケティングスキルや営業力も仕事をこなすうえで重要になってくるでしょう。

受付・レセプションは資格なしでもOK?働くまでの流れ

受付・レセプションの業務ではお客さんの髪に触ることがないので、美容師の資格を持っていなくても仕事に就くことが可能です。
サービスの質を向上させるために、受付・レセプション専門のスタッフを採用する美容室の数も増えてきています。しかし、受付・レセプションは人気が高く、求人を見つけても倍率が高くなかなか採用されないという話もあります。
美容に関する知識や経験をしっかりとアピールできるようにしておくことが、採用への近道になるでしょう。そのため、美容師経験のある方は、より有利かもしれません。

丁寧な接客が大事!レセプションに向いている人とは

予約や在庫の管理など事務作業をこなすスキルも大切ですが、メインの業務は来店されるお客さまへの接客です。受付・レセプションには、話を聞く技術や気配りといった能力が必要です。
お客さまが美容室で過ごす時間をどれだけ快適なものにできるかは、受付・レセプションの対応にかかっていると言っても過言ではありません。美容室の顔として働ける、やりがいある仕事です。