美容師がおすすめの人材を紹介して採用してもらう「リファラル採用」について知っていますか?リファラル採用は美容師業界だけではなくさまざまな業界で活用されています。ここでは、リファラル採用について詳しく解説します。
Index
リファラル採用とは?
リファラル(referral)とは紹介する・推薦するといった意味をもつ言葉です。つまりリファラル採用とは社員による紹介制度であり、その企業で働く社員の友人や知人、家族などをターゲットとした採用活動です。
美容師のリファラル採用で例を挙げてみましょう。まずサロンは社員である美容師に「あなたの友人や知人で、自社に相応しいと思う美容師や美容師志望者がいたら、応募するよう誘ってみてください」とお願いします。
そこで社員である美容師は自分の周りに相応しい人がいないか考え、いた場合はその人に「私が働いているサロンで一緒に働きませんか?」と声をかけます。そこでサロンに興味をもってもらえれば応募につながり、「○○さん(社員)の紹介で応募しました」と新しい人材確保のチャンスが生まれるのです。
リファラル採用では「自分がおすすめできる人材」を自社に紹介する
社員のツテに頼って新しい人材確保をおこなうリファラル採用ですが、応募してくれれば誰でもいいということではありません。あくまでもサロンが求めているのは自社の社風や方針に合った優秀な人材であり、社員はそれをきちんと理解して紹介する必要があります。
また、リファラル採用では、社員に紹介された人材が必ずしも採用されるわけではありません。通常の求人応募と同様に面接をおこない、場合によっては不採用ということもあるのです。
そのため社員は自社の社風や方針に合う、サロンが求めている人材と思える人を紹介しましょう。
美容師を紹介できる「リファラル採用」のメリット
優秀な美容師(人材)を効率よく確保できる
リファラル採用では優秀な美容師(人材)を効率よく確保することができます。通常の求人広告や求人セミナーなどによる採用活動では、「応募者はいたものの、欲しいと思える人材ではなかった」という結果も多いもの。しかし、リファラル採用では自社社員がおすすめできる人材を紹介してくれるため、ある程度の能力や適性が期待できるのです。
そのため面接しても不採用ばかりという状態を避けられ、自社社員によって厳選された人材に時間を割いて採用活動をおこなうことができます。
サロンにマッチした美容師(人材)を確保できる
リファラル採用では社員が「自社に合っている」と思える人材を紹介しますので、サロンが求めている人物像とかけ離れた人材が応募してくることはあまり考えられません。また、紹介者である社員によって「実際の職場環境や仕事内容」についても話を聞いていますので、入社したもののギャップを感じてすぐに辞めてしまう…ということも避けられます。
たとえば求人広告の場合、実際の職場環境や仕事内容まではなかなか伝えきれません。しかし、リファラル採用では社員自らが自社について解説してくれますから、「応募者がサロンについて理解・納得した状態」で採用することができるのです。サロンにマッチした人材は離職してしまう可能性も低いため、せっかく採用したのにすぐに辞めてしまって時間やコストが無駄になったということも避けられます。
このように、リファラル採用では自社にマッチした人材に効率よく出会えるという大きなメリットがあります。
転職潜在層にもアピールできる
リファラル採用にはそのうち転職したいと思っているものの行動には移していない転職潜在層にもアピールできるメリットがあります。美容師における転職潜在層とは、「子育てが落ち着いたら美容師として復帰したい」「今すぐにではないけれど、いつか他の美容室に転職したい」「もっと働きやすい美容室があったらいいな」と考えている美容師や美容師志望者など。
たとえば求人広告では転職しようと思っている人材には見てもらえますが、いつか転職しよう…と考えている人材は求人広告自体を目にしない可能性があります。しかし、リファラル採用では社員から直接誘われるため、早い段階から転職先の候補として認識してもらえるのです。
つまり潜在層のうちにアピールできていれば、人材確保の競争において他社よりも優位に立てるということです。
紹介者のエンゲージメントを期待できる
リファラル採用には「自社を紹介する社員のエンゲージメントを期待できる」というメリットもあります。エンゲージメントとは企業に対する社員の愛着心や思い入れなどを意味しており、自社を紹介することで自社への愛がもっと強くなるということです。
たとえば社員である美容師が自社を紹介するときには、自社で働くメリットなどを伝えることでしょう。それによって社員は「自分が働く会社にはこんなに良いところがある」と再認識し、ますます自分の働く会社を好きになってくれる可能性があるのです。美容師としてのやりがいを再確認することもできるでしょう。
社員のエンゲージメントは離職率の低下やパフォーマンスアップにつながりますから、リファラル採用には新しい人材を確保できる以外にもメリットがあるといえます。
美容師を紹介する「リファラル採用」のデメリット
メリットの多いリファラル採用ですが、デメリットも存在します。
社員への理解と認知を徹底させないと機能しないことも
リファラル採用を成功させるために必要なのは、「どんな美容師(人材)が欲しいのか」を明確にすること。欲しい人材の年齢層や属性(子育てママやリタイア後のシニアなど)、性格、スキルや経験などのほか、働ける時間や曜日などの条件がある場合はそれも明確にしておきます。そうすることで社員も「どんな人材を紹介すればいいか」がわかりやすくなり、サロンのニーズにマッチした人材確保につなげることができるのです。
また、リファラル採用制度自体の認知も大切です。社員が制度について理解していないと人材紹介へつながらず、有効な採用方法として機能しなくなってしまいます。
リファラル採用における美容師(社員)側のメリット・デメリット
メリット:紹介者である美容師にはインセンティブ(報酬)があることも
リファラル採用はサロン側だけにメリットがあるように見えますが、実は社員側にもきちんとメリットがあります。
たとえば「紹介手当」を設けているサロンでは、採用につなげた紹介者にインセンティブ(報酬)を与えることもあります。紹介手当は毎月得られるような報酬ではないものの、魅力的な内容であることがほとんど。ただ、報酬の金額や内容、条件(採用された人材が何ヶ月勤務したらなど)はサロンによってさまざまですので、制度をきちんと理解したうえで紹介しましょう。
また、おすすめの人材を紹介することで一緒に働く仲間が増えます。もともと友人や知人ですから、同じ会社や職場で働く美容師仲間として相談し合うことや切磋琢磨することができるでしょう。
ヘアーサロンイワサキの「美容師紹介制度」
ヘアーサロンイワサキでもリファラル採用をおこなっています。福利厚生として「紹介手当」を設けており、おすすめの人材を紹介してその人材が入社した場合、紹介手当10万円が紹介者へお支払いしています。リファラル採用で入社した方へも入社祝い金の支給があります。
また、リファラル制度以外にも美容室に相応しい物件を紹介し、その物件契約に至った場合には紹介料5万円が支払われるという物件紹介手当も用意しています。
そのほかにもさまざまな福利厚生を用意しております。ぜひ、お近くのサロンで一緒に働きませんか。あなたのご応募をお待ちしております。